4/22/2014

'cloth' by LOCAL




'cloth' by LOCAL  レンズ拭き  -  600yen
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 横浜たまプラーザにある眼鏡店LOCALに素敵な機会をいただき、僕の写真がプリントされたレンズ拭きが出来上がった。これを作るからという訳では無いけれど、先月からコンタクトレンズを一旦やめて眼鏡で生活をしている。使い捨てコンタクトのストックが無くなってしまい、買いに行くのが面倒といういい加減な理由なのだけど。そしてこうして眼鏡に関連したモノを作ることができたので、きっとしばらくは眼鏡だろうと思う。それにこれはカメラのレンズにだって使えるのだ。
 LOCAL店主の矢田さんとの付き合いが去年始まってから、最初に二人で会って話をしたのはお店のすぐ裏にある、古くからやっている自家焙煎の喫茶店でだった。僕が頼んだブレンドは「エーデルワイス」と名付けられていたような記憶があるが、それもうろ覚えだ。ピラフを食べながら、コーヒーを飲みながら、矢田さんが話してくれた眼鏡店を営むことへの思いや姿勢はとても興味深かった。そんな話をしながら僕は、次はこの店で、というかこの人の手から眼鏡を買おうと決めた。

 今のところまだ僕はネットショップのようなものを用意していないので、欲しい方は直接連絡をください。もちろん、LOCALへ出掛けて行くというのも、とてもいい選択です。
 せっかくなので、この写真を撮ったときの日記と、オリジナルの写真を載せます。去年作ったZine 'MAYBE AMERICANS+' にも載せているものです。ロサンゼルス、海辺のカフェは西日が眩しく、コーヒーをひと口啜り、眼鏡を外して、昼間の砂埃を拭き取る。なんて。

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 旅のはじまり、ロサンゼルスに住むおじさん・おばさんの家にお世話になっていた間に、Scotty'sというダイナーの常連になりつつあった。ハモサビーチの海岸通り沿いに位置しているその店では窓辺の席に座る。すぐ外を歩いたりジョギングしたり、自転車やスケボーで通って行く人々を、コーヒーを飲みながら眺める時間が好きだった。その日はちょうど夕暮れ時で、そんな窓の外を通り過ぎて行く人や砂浜で遊ぶ人、桟橋の上できっと同じように夕焼けを眺めている人越しに、日が海に落ちて行くのが見えた。
 店を出てすぐに、席の足下にスケボーを忘れてきたことに気付いて取りに戻った。実ははじめてその店に行った日も同じことをしてしまい、しかもちょうどその時と同じ店員のお兄さんと目が合ってしまったのだ。「君いつも忘れるね~」と言って笑われた時、なんだか僕はうれしい気分になっていた。

Scotty's on the strand. Hermosa Beach, Los Angels, CA