11/17/2012

Elderly Youth

Jack and Tron, outside the pub.

 今朝もゆっくり起床、起きたらもう二人は居ない。アパートの地下にあるコインランドリーへ、溜まった洗濯物を持って行き、コーヒーを買って来て、パソコンを触る。昨晩は先日友達になったジャックが誘ってくれて飲みに出掛けた。ジャックは大学生だが、彼もまたTANNER GOODSで働いている。トローンという名のこれまたTANNER GOODSで働く男の子も一緒だった。工房ではベルト作り担当のトローンはアーティストでもあり、彼の描いたドローイングをすこし見た。彼らは一緒に家をシェアして暮らしていて、先日すこしおじゃましたときにトローンの部屋も勝手に覗いたのだ。何を描いているかは分からないような画だが、かっこよかった。彼自身もなんだか雰囲気のある、魅力のある男だ。ジャックは20歳、トローンは22歳で二人とも年下なのだけど、日本のその歳の子たちとは明らかに違うことを感じている。誤解も生みそうだし、あまりいい言い方ではないのは承知だが、けど本当にそう思う。一人一人が堂々としている、というのは今回アメリカに来てから感じている大きなことのひとつで、それは若い彼らにも同じように感じる。そしてすごくよく気付いてくれる。気遣いが身に付いていることも感じる。サンフランシスコで頻繁にコーヒーショップに通っていたときに何度も感じたのは、店員も堂々としているということ。いい意味だけではない。レジで頬杖をついたまま注文を聞いてきたり、フレンドリーと感じられるラインをすこし超えてしまっているような、僕みたいな日本人からすると「その態度は感じ悪いなあ」と思えるシーンが何度もあった。けど、それは彼らの態度が悪いという訳ではなくて、僕が日本人だからそう感じてしまっているだけかもしれないなという考えに至った。きっと周りのみんなはそんなこと感じない、あまりにも普通なことが起きているだけなんだろうなと。日本の多くの店での店員の態度は腰が低すぎるとも思うしもっとカジュアルでいこうよと思うが、同時に僕はそんな日本人の、人に気を使うところが好きだなあという考えにも至った。すこし話が逸れたが、ジャックたちは全く年下ということを感じさせることも無く、むしろすでにすこし頼れる存在でもある。年下とか年上とかいちいち書くのもナンセンスだなあと今恥ずかしく思うが。今のところ毎回僕にお金を払わせなかったり(彼も貧乏学生なのに)、色々と細かい気遣いもしてくれ、とにかく気持ちよく付き合える。敬語とかタメ口とか、その使い分けが無いのも大きいのだろうなと思う。
 昨日はそんな二人と久しぶりにすこし酔うほど飲んで、楽しい夜だった。アメリカは21歳にならないとお酒が飲めないのでジャックは友人の運転免許証をごまかして使っているが、昨日行ったひとつの店はIDチェックが厳しくてそれを取り上げられた。彼は誕生日が来るまでのあと数カ月どうするのだろう。そして無理矢理つなげるが、僕は今日誕生日を迎え24歳になった。今晩も彼らが夕飯に誘ってくれているので、きっとまた楽しい夜になるのだろう。美味いピザを食べに行こう!と言っていた。
 これを書いてる間にもうとっくに乾燥機は止まっているので、取りに行って早く出掛けよう。気付いたらもう午後だ。トローンが誕生日プレゼントにベルトを作ってくれるというので、今日はまたタナーグッズの工房へ行く。

2012.11.16 Fri. afternoon wrote.