10/18/2011

WITHOUT KNOWING

晴れ、ベランダに少し出ただけで寒くなるくらい


WITHOUT KNOWING


日々色々な人々に会う
好きな人、苦手な人、どちらでもない人
初めて会う人もいる
そして
日々色々な人々と話をする
うれしい言葉、きびしい言葉、たのしい言葉
バカな言葉、よくわからない言葉も聞く

気付いたら周りには年上の人ばかりで
そんなこともあって
日々色々な人々から、ありがたい言葉をもらう
それは
アドバイスだったり
励ましの言葉だったり
だめ出しということもある
そんな言葉をもらった日には
ぼくはやる気に満ちあふれて
これから先のことを思う
どうにでもできる自分の未来のことを

それが数日も経てば
またそれまでと変わらない自分に戻っている
かつて聞いた言葉は簡単に頭の隅っこまで沈んで行ってしまう
そして再び人からそんな言葉をもらったときに
かつての言葉も同時に浮かび上がってきて
「今日もまた○○さんがいい話を聞かせてくれたなあ」
なんて思う
それがまた数日も経てば
それまでと変わらない自分に戻っている
その繰り返し
自分が変わらなければ
ありがたい言葉も簡単に頭の隅っこまで沈んで行ってしまう

まだそんなことにも気付いていなかった
今年の夏が始まったころ
その人はぼくを変えてくれた
気付かせてくれた
ぼくは言葉が出なかった
けれど
「人が言ってくれた言葉を自分の言葉にできていない」
その人が言ったこの言葉の意味をぼくは理解した
そして
自分の言葉
というものについて考えている
考え続けていかなければならない

日々色々な人々に会う
好きな人、苦手な人、どちらでもない人
初めて会う人もいる
そして
日々色々な人々と話をする
うれしい言葉、きびしい言葉、たのしい言葉
バカな言葉、よくわからない言葉も聞く
聞いていたようで聞いていなかったこと

わかっていたようでわかっていなかったこと
今だって大して理解できているわけではないが
気付き始めた
だから
WITHOUT KNOWING
知らず知らずのうちに
あの人が見せてくれている
その人が教えてくれている
そんなものがあるのだということ
あの人の生き方と
その人の生き方と
ここには
自分の生き方があるはずだということ

 今回の展示への思いのようなもの。人から学び、じゃあ自分はどうするか。どうしようか。考え続ける。考え過ぎない。